Case解決事例

長年にわたる夫からのモラルハラスメント(精神的DV)に耐え、子どもの成人を機に別居を決意した女性(50代)。弁護士による粘り強い財産調査と交渉により、老後の不安を解消する十分な財産分与と婚姻費用を獲得し和解が成立

ケース内容

依頼者 女性50代

相手方 男性50代

女性は、長年にわたり夫からの執拗なモラルハラスメント(精神的DV)に耐えてきましたが、子どもたちが無事に成人したことをきっかけに別居と離婚を決意。しかし、長年にわたる支配関係から、夫に対し強い恐怖心があり、当事者間での話し合いは到底できない状態にありました。

弁護士が関与して解決するまでの道のり

1. 徹底した「盾」となり、直接交渉の恐怖から解放

ご依頼後、弁護士がすべての窓口となることで、ご依頼者様が恐れていた夫と直接連絡を取る必要はなくなりました。これにより、ご依頼者様は、まずは精神的な安全と平穏を確保することができました。

2. 調停申立て、しかし相手方が財産分与を拒んで離婚を拒否したため訴訟提起へ

夫は世間体や財産分与をしたくないことを理由に離婚を拒否しただけでなく、「別居した責任は妻にあるため生活費(婚姻費用)を支払う必要はない」「財産開示も財産分与も一切応じない」と頑なな態度を崩しませんでした。その結果、調停での話し合いは不成立となったため、婚姻費用については審判を求めると同時に、離婚については訴訟を提起し、徹底して財産開示を追求しました。

3. 妥協のない財産開示請求と粘り強い交渉

相手方は、訴訟においても自身の財産を開示することを拒んだため、複数の財産調査嘱託を申し立て、預貯金のみならず保険契約、確定拠出年金、退職金等、相手方名義の財産を地道に明らかにしていきました。

そして、得られた証拠をもとに論理的な主張を展開し、訴訟手続きの引き延ばしは相手方にとっても不利であることを理解してもらいながら、和解成立に向けて粘り強く交渉を重ねました。

4. 当初予想を大きく上回る条件での解決

結果として、婚姻費用については審判により納得のいく十分な金額が認められました。

さらに離婚訴訟においても、財産調査の結果をもとに一歩も引かずに交渉した結果、退職金を含め、当初想定していた金額を大きく上回る財産分与を勝ち取ることができ、無事に和解離婚が成立しました。

得られた成果

  • 老後の経済的な不安の解消

子どもたちの手が離れた第二の人生を踏み出すにあたり、最も懸念されていた「これからの生活費(老後資金)」について、十分な財産分与を獲得することができました。

  • 精神的な自立と平穏の獲得

和解が成立したことでモラハラ加害者である夫と一度も直接対峙することなく、弁護士を介し安心かつ安全な環境で次の新しいライフステージに向かうことができました。

本ケースのポイント

長年にわたり精神的DV(モラハラ)を受けてきた方は「相手が怖くて離婚を切り出せない」「相手の言う通りにしないと何をされるかわからない」「話し合いができない」と心身ともに追い詰められていることが少なくありません。

本件でも、ご依頼者様は、最初は自分から行動を起こすということに大変怯えていらっしゃいました。しかしながら、弁護士が代理人として間に入ることで、まずは安心して生活できる環境を取り戻していただきました。

また、モラハラを行う配偶者は「お前には1円も渡さない」「お前の言うことなんて世間で信じてもらえない」等と揺さぶりをかけてくることが多々あります。しかし、法律上認められる権利は毅然と主張すべきです。

本件で劇的な解決をもたらしたのは、適正な婚姻費用を獲得できたことと徹底的な財産調査であったといえます。相手方が隠そうとする財産を見逃さず、退職金なども含めて緻密に財産分与の対象として積み上げていきました。

「もうこれ以上耐えられない、でもこれからの生活が不安で動けない」とお悩みの方は、ぜひ、弁護士にご相談ください。あなたの法的利益、「第二の人生の安心」を守るために、弁護士は、持てる知識と交渉力のすべてを尽くして伴走します。

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