Case解決事例

「独身」と偽った既婚男性と婚活アプリで出会い、交際の末に妊娠した女性(30代)。その後、相手方が態度を一変させ中絶を強要、認知を拒否したが、女性は調停手続きを通じDNA鑑定による認知を実現し、相場を上回る十分な養育費と慰謝料を確保することができたケース

ケース内容

依頼者 女性30代

相手方 男性40代

女性は、婚活アプリを通じ相手方と出会い、その後交際に発展。妊娠が判明したが、妊娠が分かった途端、相手方の態度は豹変し中絶を強く迫ってくる等したため、女性は、相手方に恐怖を感じ、心も体も追い詰められてしまいました。誰にも相談できずに一人で悩み続け、ようやく勇気を振り絞り、当事務所に相談に来られました。

弁護士が関与して解決するまでの道のり

1. 相手方が「既婚者」であることが明らかに

まず着手したのは、相手方が「独身」であるかどうか確認するため、戸籍謄本を取り寄せました。そうしたところ、相手方は既婚者であることが判明しました。これを受け、弁護士は今後取りうる法的手段を一つひとつ整理し、これからの方針をご依頼者様と一緒に組み立てていきました。

2. 交渉決裂、それから「認知調停」へ

ご依頼者様は公にすることを躊躇していたため、まずは、相手方に対し、子の認知、出産後の過去分を含めた養育費の支払い、慰謝料の支払いを求めて交渉を行いました。しかし、相手方は、いずれも頑なに拒否したため、ご依頼者様に状況を説明、さらには調停手続きは非公開手続きであること、調停手続きの流れを説明し、御納得を得て、速やかに家庭裁判所へ「認知調停」を申し立てました。交渉に固執し時間を浪費するのではなく、状況を見極めて早期に法的手続きへ切り替えたことが、解決までの道のりを大幅に短縮しました。

3. DNA鑑定による認知の実現と、粘り強い交渉での高水準の合意

認知調停手続きでDNA鑑定を実施した結果、相手方と子との親子関係が証明され、最終的に相手方(父)による認知が成立しました。子が父との法的なつながりを得られたことは、将来にわたる子どもの権利を守るうえで、何よりも大切な一歩となりました。

養育費と慰謝料については、文献や過去の裁判例を丹念に調査し、ご相談者様が受けた被害の実態を的確に主張しながら、粘り強く交渉を続けました。その結果、相手方との間で合意に達し、内容を「公正証書」として明確な形に残すことができました。最終的に、養育費・慰謝料のいずれについても、一般的な相場を上回る十分な金額を確保し、母子がこれからの生活を安心して歩んでいくための土台を築くことができました。

本ケースのポイント

・交渉から調停への迷いのない素早い切り替え

相手方が認知も養育費も慰謝料も拒否する中、交渉に時間をかけすぎることなく、速やかに認知調停へと舵を切れたことが全体解決までの道のりを大きく縮めることにつながりました。

・文献・裁判例の徹底調査に裏打ちされた主張

養育費や慰謝料の金額は、ただ求めれば認められるというものではありませんが、関連する文献や過去の裁判例を丹念に調べ上げ、ご依頼者様が受けた被害にふさわしい水準を、根拠をもって主張することに注力しました。この弁護士による地道な準備が、相手方から有利な合意を引き出す確かな力となりました。

・将来にわたる支払いの確保

合意内容を公正証書という形に残すことで、将来にわたる支払いを確保することができました。

弁護士からのメッセージ

信じていた相手に裏切られ、しかも妊娠を告げた途端に突き放される――そのショックと不安は、言葉では言い尽くせないほど大きなものだったと思います。

最近になって独身偽装に関する報道を見かけるようになり、社会的な認知の高まりもあり、相談件数も増えつつあります。「相手が話し合いに応じてくれない」「妊娠したのに責任を取ってもらえない」「一人でどう動けばいいのか分からない」――そんな不安を抱えている方は、どうか一人で抱え込まず、弁護士に相談してください。あなたとお子さんの将来のため共に闘います。

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