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「その他」の性別って??-ジェンダーから性別欄の必要性を考える

webサイト・いたみん(伊丹市ポータルサイト)9月号

「男と女の「おかしな!?」ハナシ」にコメントを寄せさせていただきました。

今回のテーマは、『「その他」の性別って??』です。

https://itami-city.jp/mp/okashina_hanashi_hyogo/?sid=70446

 

【コメント部分】

今回はいきなりの、「氷川きよしさん」が話題の中心に!?

実は、それほど氷川さんのことを以前は気にしていなかったのですが、

昨年末の恒例の歌番組でその圧倒的なパフォーマンスを拝見し、すっかりファンになってしまいました!

そしてパフォーマンスもさることながら、その自然体な姿がとっても素敵ですよね。

・・・まさに、今回のおハナシは、いまの私にとってタイムリーな話題でした。

 

さて、こちらもタイムリーな話題といえば、最近、ネット上でこのようなニュースに接しました。

ある国の最も権威のある大学のひとつで、その入学試験が、コロナ禍のため口頭試問がなくなり

ペーパー試験だけになったところ、例年女性の合格者に占める割合が4割のところ、今年は8割になった・・とのニュースでした。

つまり、ペーパー試験が、採点者には受験者の「性別」がわからない形で実施されたところ、女性の合格者が倍増したとのことでした。

以前にも、あるオーケストラで楽団員を選ぶ際、幕の向こうで、その演奏者がどのような人物か(性別も含む)が

わからない状態で試験を実施したところ、明らかに女性の採用者が増えたそうです。

このような事例をみるにつけ、既存の社会や組織(その多くは、意思決定の場を「男性」がその大多数を占めている場合が

多いと思われます)が、自分たちの中に組み入れる「仲間」を選考する際には、

常に「男女」の別が意識されており(若しくは無意識なのかもしれませんが)、かつ、そこでは

例えば「男」とカテゴライズされるだけで、まずは無条件に「肯定的」な意味づけ、評価・選定が行われてきたのだ

ということがよくわかります。

そして裏を返せば、そこでは「女性」とカテゴライズされると、その評価は真逆となるのでしょう。

しかしながら、昨今、この性別による「区別」とそれに基づくある意味自動的な「評価」には、

何らの合理的な説明もできないこと、かえって、個々人に対する真の評価を妨げ、ときには尊厳を傷つけ、ひいては、

その社会や組織自体の発展にとりマイナスになることが認識されつつあります。

ジェンダーという既成概念を打ち破り、女、男に関係なく、「その人らしく」自由に生きることができる社会こそ、素敵ですよね。

 

そのように考えていくと、今回のテーマに戻りますが、たとえばアンケートや各種申込用紙等を見たとき、

なぜそこに「性別欄」が設けられているのか・・よくよく考えてみると、合理的な説明、理由付けができる書面はそう多くないことがわかります。

さらにいえば、性別欄の記載があるからこそ、意識・無意識を問わず、ある一定の(性別に基づく形式的な)評価に

引きずられて判断をしてしまうことも少なくはなかったと思われます。

それを考えると、合理的な理由付けができない記載欄は不要なだけでなく、有害ともなりえると言えそうです。

社会のあらゆる場面で当然のように求められてきた「性別欄」を今一度、その必要性に遡って見直すことは、

風通しの良い社会づくりの第一歩につながるのではないでしょうか。

〔N〕

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